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教育長から

 

平成23年度 最上町の教育で大切にしたいこと

 

教育長 五十嵐隆一

 

 今「臨床教育学」を学ぶ現職の先生たちが増えているといいます。そこでは、子どもたちの気持ちを学び直したいと考え、教室での体験を持ち寄って他の先生たちと議論し、よりよい子どもとの接し方・教え方を学び合っているとのことです。今年度中には教育学者たちが学会をつくり、「先生の育て方」に一石を投じようとしています。

 先生たちはなぜ、大学院などで臨床教育学を学びにくるのでしょうか。参加した先生は「現場で一生懸命やってきたが、子どもとしっくりいかないという不安をもって、自分の教師像を問い直ししたい」と言っているそうです。
 この先生の臨床教育学を学ぶ動機におおいに賛同する教師は大変多いと思われます。「子どもに自分の意思が伝わらない」「子どもの気持ちがつかめない」「親の気持ちもわからない」「子どもの集団をつくるのが難しい」「子どもに遠慮している自分がいる」「職員間で子どもの相談ができない」など、いろいろ悩んでいる教師が非常に多いのではないでしょうか。だから「協同の学び」をテーマにする学校や「少人数教育」「QUテストの実施」「アイスブレーク」などの多様な教育方法・手法が盛んになっているのだろうと思われます。

 最上町の学校現場においては、そういう不安を持って教育にあたっている先生は少ないと思いますが、外には言い出せない先生たちの胸の内はきっともやもやして晴れない苦悶と闘っているのではないかと思います。

 「教師の権威が落ちている」と言われる中、各学校は、一生懸命保護者からの外部評価を行い、学校評議員会(同様な会)を開いて外部(地域)の意見を聞こうとしています。この真摯な姿には敬意を表します。
 学校の先生が胸を張って子どもを教育し、地域から信頼を得て権威ある教師になるためには、教師自身が強い矜持を持つこと。教師を一人にしないこと。集団として教師が支え合うこと。どんなに忙しくとも話を聞く誠意ある心をもった先輩教師になること。こんな思いを最上町の教育では大切にしていきたいと考えております。教育委員会も率先して、教師の話を聞き、保護者の話を聞き、解決の糸口を提案できる組織であるよう努めます。

 話は変わりますが、最上町教育委員会ではこれまでの求める二つの子ども像に今年度新しく加えた子ども像があります。
 それは「この町を理解し、この町に将来住み続けようとする子ども」であります。これは最上町が今後とも持続発展する町になることを目的としての子ども像になりますが、このことを実現していくためには、教師がより町のことを知ること、地域の人たちが、学校に対して門戸を閉じることなく誠意を持って情報を提供し学校と接すること。現在最上中でやっている地域教育協議会(学校地域支援本部事業)が今後の模範となるものでありましょう。


 平成23年度最上町の幼児教育については、次の4点が新規に、また強化充実して行う事業となります。

 ○あたごこども園を0歳児(生後8か月)の拠点とします。
 ○延長保育を、あたごこども園・大堀保育所・富沢保育所の3所で実施していきます。
 ○子育て支援センター「ひまわり」の児童図書室の運営管理を
  NPOアルカディアもがみに委託します。
 ○幼児教育施設の特別支援教育を充実させ、幼児教育にあった特別支援の在り方に
  ついて、職員の研修をいっそう充実させていきます。

また学校教育において重点とするところは
 ○小学校の新指導要領の完全実施の年になり、中学校は移行措置最後の年となるので、
  築き上げてきた学力の保障に力を注いでいきます。
 ○特別支援教育の支援員を2人増やす(計5名)とともに、コーディネーターや
  スーパーコーディネーターの更なる育成に努めて、その充実をはかっていきます。
 ○最上町PTA連絡協議会と各校PTAが家庭教育として「ノーテレビ・
  ノーゲームディ」に取り組んでいることを大きく評価し、協力してまいります。
 ○最上町として誇れる福祉事業と環境事業を福祉教育・環境教育としてキャリア教育と
  連動させて、「在り方・生き方教育」としてのキャリア教育を充実してまいります。
 ○平成24年度に統合する満沢小の閉校準備を遺漏なきよう進めてまいります。
 ○平成24年度の大堀小学校屋内体育館の耐震補強と校舎の一部改修修理にむけて、
  その実施設計を行います。

 

さらに学校と融合する社会教育に関わっては
 ○3か所の放課後児童クラブの充実を図ってまいります。  
 ○子ども教室を学校の教育課程と連結させて取り組んでいきます。
 ○地域に残る伝承文化と保存者となる子どもたちへの支援、吹奏楽や合唱団への支援を
  継続してまいります。
 ○学校図書費が国の交付金も加わり大幅な増額となり、読書のいっそうの推進と、
  図書室を最高の学びの場にしていきます。


 社会教育については、町の青少年の健全育成に関わる組織の見直しや、西公
園体育施設についての検討や、40集落にある公民館の管理維持運営について
の検討等大きな課題を持っておりますが、職員と関係者と知恵をあわせて課題
解決をはかっていきたいと考えております。

 

 


お問い合わせ先
   最上町役場 教育文化課
   電話 0233-43-2053 メールアドレスkyoiku@mogami.tv